カブトムシの幼虫を飼育しはじめて3週間ほどたった時のこと。
な〜んか表面の土が白っぽい?
最初はほんのちょっと小指の先くらいの範囲だったのが、2-3日でケースの土の表面半分くらいの範囲にまで広がっていきました。白カビです‥
定期的に換気して風通しに気を遣っていたので、何がダメだったの…?!とかなりショックでしたが、
調べてみると白カビができるのは上質なマットだからなんだそうです。カブトムシの幼虫にとってはむしろ栄養になるので問題ないんですって。
ただし青カビや緑色のカビの場合はすぐに取り除いた方が良いそう。
昆虫の自然免疫
そもそも腐葉土の中にはカビや細菌などの微生物がいっぱい。
この土を食べて成長するカブトムシの幼虫は、どうして病気にならないんでしょう?
実は、幼虫の体内で作られる「ディフェンシン」という抗菌性ペプチド(タンパク質)が、細菌などをやっつける作用をもっているんだそうです。
腐葉土を食べても平気なのは、このディフェンシンで自分の体を守っていたからなのですね。
そしてこのカブトムシディフェンシンの作用を応用した、新たな抗菌剤の開発を目指す研究も行われているそう。MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)などの細菌を殺すことが確認されているほか、今後の薬剤開発において、がん細胞や特定の細胞を狙う戦略にも利用が期待されているようです。
カブトムシから薬ができるなんて、わくわくしますね^^
【参考】
・昆虫由来抗菌ペプチドの応用に関する研究カブトムシから薬を目指せ
https://katosei.jsbba.or.jp/view_html.php?aid=1159
・総論:昆虫の微生物感染に対する生体防御機構 https://www.jstage.jst.go.jp/article/konchubiotec/84/3/84_3_159/_pdf/-char/ja